時計作りの原点 〜腕時計製作がはじまった訳〜

時計作りのコンセプト

くるき亭がオリジナルの腕時計を作ろうと思ったのは、何故なのでしょうか?
ここでは、くるき亭の時計作りの原点について、ご紹介いたします。


1,時計が好きだったのに・・・ 〜ある時計好きの若者の不満〜

街にある腕時計


1990年代前半、ある一人の時計好きの若者がいました。

時計が好きで、アンティーク時計から、最新の腕時計、プラスチックな安価な腕時計まで、ジャンル、国内、海外を問わず、色々な腕時計を買い集め、自宅には何百本という時計が飾られていました。

彼は毎日、その中から、日替わりで、つける腕時計を選ぶことが何よりの楽しみでした。

そんなある日、彼はいつもと同じように、お財布をしっかりと握りしめながら、新しい時計を買いに、街に繰り出しました。

街には、新しく出来上がった、新作の腕時計がたくさん置かれています。
斬新なデザインの腕時計、何十キロという衝撃に耐えうる腕時計など、すばらしい時計がいっぱいです。

彼は目を皿のようにしながら、さあ、次のお店、次のお店と、お店を渡り歩いていきました。

しかし、その日、彼は新しい時計を一本も購入しませんでした。

強度、性能、デザイン、どれも素敵な時計ばかりでしたが、自分の持っている時計と大きく違うモノがなかったからです。

そして、次の日も、その次の日も、新しい時計を買うことはできませんでした。

そんな日が続き、彼は腕時計自体もつけなくなってしまいました。


2,そんな若者達が集まって・・・ 〜時計を創る?〜

時計が生まれた日


ある日、そんな若者達が、ひょんなことから、時計について、語り合っていました。

「昔はさ、腕時計つけてたんだけど、今はつけなくなってしまったんだよね。」
「私も時計好きだったんだけど、今は興味なくしてるなあ・・・」

彼らは職業も、デザイナーやアーティスト、WEBプロデューサー、時計職人など、様々ですが、今の時計に対する思いは同じでした。


「何かこう、何百万する時計も、1000円の時計も、見た目、そんなに変わらないしね?」
「そうそう、銀色っぽい本体で、こういうカタチの金属のベルトか革のベルトがついているやつでしょ?」
「そうなんだよ。それに時間を知るっていう意味なら、1000円の時計でも充分だしね。携帯電話でもいいし。」
「新作もなんか奇をてらっているっていう感じのやつか、どこが変わったのか分からないやつしかなくてさ・・・」

などなど、腕時計をしない理由が次々と飛び出してきます。


「でもさ、Tシャツの時とか、腕に何かないとさみしいよね」
「うん、でも、バングルってのもなあ・・・。やっぱり、何か機能があった方がいいかな。」
「やっぱり、時計がいいよねえ。自然だし。」
「じゃあさ、どんな時計だったら、いいのよ?」

元々、デザイナーなどの集まりです。
そこからは色々なアイデアがわいてきました。


「もう、強度とか機能はいらないから、とにかく着けていることが楽しいのがいいよ」
「見ただけで、にやけるような時計かな・・・。」
「手作りの時計っていうのも、この辺が嫌だよね。」
「内部はこうした方がいいよ」

などなど、それからは定期的に集まって、新たな時計の研究がはじまりました。



3,時計作りの原点 〜時計が出来て決めたコト〜

時計の原点


「新しい時計のカタチ」を追い求め、製法・デザイン・品質等の研究を重ねて、やっといくつかの時計が出来上がりました。

そして、この試行錯誤の結果、自分たちが創りたい時計は以下のようなものであることに気づきました。

A,オリジナルデザインの腕時計
今ある腕時計ではなく、腕時計という、すでに完成されているモノを、根本からとらえなおし、違うモノとして、デザインし、制作する。

B,遊べる腕時計
メーカーのおしつけではない、デザインしたカタチを発信するだけでなく、お客様がアレンジをしたり、自分で作ったりしながら、その新しいカタチを楽しむ、そんな、カタチを遊べる腕時計がいい。


以上の2つを、くるき亭の時計作りの原点として、日々、デザイン、製作、研究を重ねています。


次は、時計のデザインについての紹介です。