手作りの腕時計づくり 〜なぜ、手作りでデザインするの?〜

時計作りのコンセプト

くるき亭の時計のひとつの特徴として、手作りでデザイン・制作を行うことがあります。
ここでは、くるき亭の時計作りの中で、手作りが占める役割について、デザイン、制作、その結果の3つからご紹介いたします。


手作りの時計づくり1: デザイン 〜造りながらデザインする〜

手作りのデザイン


くるき亭ではデザインをするときに、色々なモノをつかいます。

たとえば、スケッチブック、イラストソフトなどなど・・・。
目指す時計のカタチや素材に合わせて、デザインの初期は色々と使います。

しかし、ある程度、決まった後は、すぐにその時計を手作りしてみます。

すると、作りながら、

「あれ、ここちょっと、こうしてみたら、どうだろう?」
「あっ、これだと、はめる腕が痛いな。どうしよう・・・」

などと、机上のデザインだけでは気づかなかった問題や、アイデアなどが出てきたりします。

このように、作りながらデザインする、ことで、色々な角度から、デザイナーがおすすめできる、一本の時計のデザインが出来上がることになります。


手作りの時計づくり2:制作段階 〜手作りと機械の使い分け〜

手作り時計の制作


デザインが終了し、制作が決まった腕時計は、次に、型の制作に入ります。

手作りでひとつひとつ型を丁寧に制作していきます。

そうして仕上がった型を、今度は機械に通します。
デザイン部分ではなく、性能や品質に関係してくる、強度や内部の傾きや、ゆがみなど、手作りでは不可能な部分を補うためです。

出来上がってきた型は、デザイナーの手に戻ります。
文字盤、部品、ムーブメントなどを手作業で組み立て、時計の本体を仕上げていきます。

次にデザイナーは革の制作に入ります。

革の作業はすべて手作業で行います。
100%植物からとった天然のタンニンなめしで、何百の水槽を通って仕上げられた一枚の革から、一本のベルトを切り出し、ベルトに形作っていきます。

ベルトを作る際にも色々な工夫があります。

たとえば、革の手縫いは、菱目打ちをあえて使わず、独自の形状と幅をもったオリジナルで制作した菱目打ちを使うことで、やわらかく、あたたかい印象を与える、くるき亭独特の雰囲気を持つ革ベルトを生み出しています。

こうして制作された革ベルトは、やはりデザイナーの手作業によって、一本の時計へと完成されていきます。
ここで、革の素材について、詳しくご覧になりますか?

以上のように、くるき亭では現在、創業時と異なり、すべてを手作りしている訳ではありません。

これは現在のようなデザインの時計を制作する場合、時計としての性能、品質、機能面を保つには、手作りでは不可能であるところがたくさんあるためです。そのため、デザイン部分に関係しない部分は機械化を取り入れ、安心してお使いいただけるように努力しています。

すべて手作りの腕時計を手に入れたい方は、くるき亭の時計教室にて可能です。

手作り腕時計教室についてご覧になりますか?


手作りの時計づくり3:出来た時計は・・・ 〜手作業で出来た腕時計〜

手作り時計として


このように出来上がった時計は、

「ゆがみや削りなどの残る、機械にはできない、あたたかみのある手作りの良さを持つ腕時計」
「安定的な性能を保ち、それでいて、完成度の高い腕時計」


の2つを併せ持った時計となります。

ですので、同じ時計でも、
「あれ、君の時計と僕の時計は表情が違うね」
なんてことも起こります。

もちろん、すべて機械を使用した市販の腕時計より強度は落ちますが、日常の使用には問題のない強度を保ちながら、何より面白く、懐かしいような暖かみを持つ、味のある腕時計が出来上がります。


次は、アンティーク仕上げや、和のテイストなど、その他の特徴について、ご説明します。