革について 〜ベルトやバッグに使用する革について〜

革

くるき亭のオリジナル腕時計に使われている革はどのような革なのでしょうか?
ここでは、時計のベルト部分を構成する革素材と、革ベルトを作る際の秘密などについてご紹介します。


いいにおいのする革 〜肌に触れるものだからこそ、安心で、良い革を〜

革について


革のにおいをご存じでしょうか?

ホームセンターなどの革売り場に行くと、プーンと香る、あのにおいのことです。
革が山ほど積み重なっているような大きな革屋さんに行くと、その分強烈で、「おっ、革屋に来たぞ」と実感します。

しかし、革がたくさん折り重なっている くるき亭のアトリエに来ても、あの革のにおいはしません。
革に鼻を近づけて、クンクンとにおいをかぐと、フワッと香しい匂いがします。

そのにおいの秘密は、次のような製法にあります。


くるき亭で代表的に使用している革は、
先史時代から続く伝統的な鞣し(なめし)技術である100%植物性タンニンなめし
にこだわるだけでなく、

皮の脱毛などの下処理の段階から、乾燥などの工程、オイルなどまで、すべて自然のモノを使用
することにこだわっています。


さらに天然素材にこだわるだけでなく、その製法も
皮に無理をさせないよう、機械や薬品で脱毛や浸透を行うことなく、
ゆっくりと、ビット(水槽)の中を、皮が温泉につかるように長い時間をかけて移動していくという手法

をとっています。


このように出来上がった革はさすがに手間やコストはかかりますが、
コシ、弾力、可塑性、吸放湿製に優れるという素材としての使い勝手や仕上がりの良さはもちろん、
使ううちに色々な豊かな表情が現れるその風合い

そして、何より
埋めれば土に還り、燃やしても有害物質が出ることがないという肌につける素材として安心できる革
となります。


そして、このような素材と製法の結果、フワッといい香りがするという副産物が生まれます。

くるき亭ではさらに、一部を除き、この革に
洗いなどの工程を加えたり、塗装などの工程を抜く
などして、仕上げています。

そうして出来上がった革を、切り、色を入れて、ベルトのカタチにして、お客様のお手元に届けています。


なお、革が強烈なにおいがするからと言って、悪い革というわけでは全くありません。いい革がいっぱいあります。
においはあくまで副産物であり、革のよしあしとの因果関係は特にあるわけではありません。


ベルト制作の秘密を飛ばして、この革を生み出している、革の工場見学の様子をご覧になりますか?


革ベルトの制作の秘密 〜革素材だけではない、制作時のこだわり〜

ベルト制作の秘密


上記のような、とても素敵な革を、時計のベルトにしていく過程にも、くるき亭の工夫がたくさん詰まっています。

たとえば、革ベルトの横や裏処理。

くるき亭では横や裏の処理を行う際、すべて指を使って行います
工具ではなく、指を使用することで、市販のベルトにはない、自然な丸みとテカリが出て、何とも自然な革ベルトに仕上がります

そして、そのように制作した革ベルトは、革全体がすべて一緒に風合いを変化させていきます
使っているうちにヒビが入ってきたり、横や裏だけが不自然に変化したり、そういったことがない、
革全体がゆっくりといい風合いに変化していく革ベルトをお楽しみ頂けます。


たとえば、革の色。

くるき亭ではあえて、革工場で塗装を行わず、手作業で色を染めております
そうすることで、べた塗りではなく、一つ一つ違う自然なムラが出た、味のある革ベルトが出来上がります。

また、一口に「わさび色」といっても、色々な色を組み合わせて実現しています。
そのため、同じわさび色でも、革ベルトの場所によって、様々な色が顔を出します。

そして、ひとつひとつ表情が異なる革ベルトが生まれていきます。


たとえば、手縫いの革ベルト。

くるき亭では革に手縫いの穴をあける平目打や菱目打をあえてつかわず、
独自の幅を持ち、あたたかい印象を与えることの出来る穴が開けられるような工具
を工夫して使用しています。

そのように穴を開けた革を一本一本手縫いすることで、くるき亭ならではの雰囲気を持つ革ベルトが生まれます。


などなど様々な工夫を通じて、そして、ひとつひとつの時計のデザインに応じて、工夫を増やしながら、くるき亭の時計の革ベルトは革から革ベルトへと姿を変えていきます。


なお、時計教室では、このような、くるき亭の製品では使用しない工具や手法も出来るようにご用意しています。
指を使ったりすると、とても痛いので、生徒さんには工具の使用をお勧めします。


次は、革工場見学について、ご覧になりませんか?
それともオンラインストアで、くるき亭の腕時計をご覧になりますか?