くるき亭公式サイト

くるき亭
公式サイト

MENU三

ネットで販売中の商品を選ぶ:
 くるき亭公式オンラインストアへ
 os_screenshot

製品について詳しく知る:
腕時計
懐中時計・時計小物
 時計ができるまで
 ギフトにもオススメ
 時計のアレンジ

pairo1

「Pairo:初期の飛行機乗りの腕時計」シリーズ

スリーアイの時計に手描きの文字盤を合わせた「Pairo」シリーズ。
様々なタイミングが重なって生まれた時計でもあります。
発売してからは、雑誌に取り上げられたり、テレビドラマに使われたり、映画に使われたり・・・と目立つ存在になっていき、一時期は「Pairoの時代」という「Pairoを作り続ける」時代があったほどの腕時計になり、今でもその人気は続いています。

Planning :この時計の着想・企画・構想

様々なタイミングが重なって生まれた腕時計

Pairoの着想と企画

この時計は色々なタイミングが重なって生まれたことを覚えています。

「スリーアイ(時刻だけでなく日付や曜日表示もできる)を試していた」こと。
「飛行機の計器のような時計を作りたいな」と思っていたこと。
「革の展示会で、素敵な革に出会った」こと。

そんなことが同じような時期に重なって、この時計の構想が始まりました。

Rough design :時計のラフデザイン

デザインのテーマは「初期の飛行機乗りの腕時計」に

デザインのテーマは「初期の飛行機乗りの腕時計」に

個々の要素は決まっていたのですが、デザインのテーマを何にするか?で迷いました。
「飛行機の計器」をテーマにしようとは決めていたのですが、「飛行機の計器」とか「パイロットの時計」とか・・・、私たちの時計とは正反対のような感じがします。

とりあえず、テーマは定めず、何枚かラフデザインを描いてみると、徐々に方向性が見えてきました。

「今から見るとたどたどしいけれども、ちょっと頼りない、けど、精一杯無理をして作られた、その当時の最先端の時計を、同じく頼りない初期の飛行機、その乗組員が自慢気に着けている」という感じに決定しました。

スリーアイの時計に初挑戦だった私たちと、アンティークな本体が、そんなテーマにピッタリだと感じたからです。

フリーハンドの柔らかい印象を大事に

new_pairo2

こういった飛行機の計器のような時計は、カチッとした固い印象の時計のデザインが多いですし、よく似合います。

でも、そうすると、心が休まらないような気もします。
時計を見るたびに、時間に追われるような・・・。

というようなことから、今回は「フリーハンドで描いた文字盤」ということにしました。
手描きでフリーハンドで描いた、少し頼りなさげな数字をそのまま使用し、やわらかい雰囲気にしました。

Design :時計のデザイン・設計

new_pairo4

いよいよ制作に向けてデザインを詰めていくことになり、初期の飛行機の資料を色々と取り寄せたりして、細部のイメージを膨らませていきました。

「まだ塗装とかもしてないだろうから、アンティークだけで」「インデックス(数字や目盛り)も当然手描きで」「時計本体と革ベルトはボルトとナットで留める」等などが決まり、ひとつひとつのパーツのイメージができあがっていきました。

また、この時計ははじめて、馬革を使うことになりました。
さらに、革屋さんにPairo用に加工してもらって、それを使用して革ベルトを作るというはじめての試みでした。
通常は、ヌメ革を仕入れて、自分たちで色をつけるのですが、今回は革屋さんに加工をお願いすることになりました。

各パーツを詳しく言うと、

文字盤
数字や目盛りなどを手描きで描き、それをそのまま使用しました。
それによって、こういう時計にはあまり無い、あたたかな印象になったと思います。

時計本体
正面から見た時に、取っ手を無くし、ツルリとした印象に仕上げようと考えました。
そのため、実際の厚みよりも、薄く見せるように工夫を重ねました。
また、飛行機ということで、本体とベルトを繋ぐ部分も、普通とは違うようにし、ボルトとナットで時計本体とベルトを留めたカタチにしました。
時計の加工は、初期の飛行機ということで、アンティーク加工のみにしました。

やわらかく、美しい馬革ベルト

new_pairo5

馬革ベルト
柔らかく、美しい革に出会ったので、それを元にして、革屋さんに革を発注しました。
通常は、何も加工していない革を仕入れて、くるき亭で色をつけているのですが、このPairoの革は革屋さんに加工をお願いする方法にしました。
その美しい革には、白色のミシン縫いステッチを入れて、シンプルに仕上げることにしました。美しいベルトです。

Release :発売

映画やドラマ、雑誌などでも使用される時計に

new_pairo6

発売後は、やわらかく、その少し頼りない感じが良かったのか、Pairoを見た雑誌の方が取材に来られたり、お客さんからも「こんなに気に入ったデザインの時計は出会ったことがない」という褒め言葉を頂くなど、とても反響が良かったです。

また、映画のスタイリストの方が、「ブランド品の時計ばかりをつけている人達の中で、一人、自由に生きている人の腕時計を探していた」ということで、映画に使用されたこともありました。

その後も、映画やテレビドラマなどでも使用され、くるき亭の代表作品のひとつになっていきました。

Renewal :リニューアルと派生商品

「Pairo apres」シリーズ

「Pairo apres」シリーズ

Pairoの発売後、しばらくすると、色々出来る技術も増えてきましたので、それらの技術をPairoにも適用したくなりました。
Pairoは「デザインは変えないで欲しい」という方がいらっしゃったので、別の時計として、Pairoを作ることになりました。

そこで、テーマを、Pairoから「ちょっと時代が下った飛行機乗りの腕時計」というコンセプトにして、「Pairo apres」という時計を作りました。

時計本体もアンティークだけではなく、メタリックな印象に仕上げ、Pairoの雰囲気は残しつつ、少し洗練された印象に仕上げました。

文字盤もややスポーティな雰囲気を足し、少し頼りなさ気で柔らかな印象のPairoよりも、精悍さを出しました。

Pairo mini

Pairo mini

Pairoは女性にも人気だったのですが、やっぱり、少し大きな時計なので、「Pairoをつけたいけど、ちょっと大きすぎて・・・」というような声も頂いていました。
デザインのアイデアもあったので、「Pairo mini」という時計も作ることになりました。

こちらは、ちょっとキレイな感じで、凛とした雰囲気を出すことを意識しました。

女性用のこういった時計は小さいことが多いので、やや大きめのあまり無い時計に仕上がったと思います。

Pairo retro

pairo retroシリーズ

「Pairo apres」を作っている時に、「メタリックな時計」にするか「レトロな時計」にするか?で迷っていました。

そのため、「メタリック」と「レトロ」で何種類かサンプルを作ったところ、結局、「メタリック」が採用されたのですが、「レトロ」で作った時計の中で、「apresのテーマとは違うけれど、いいよね・・・」という時計がありました。

apresが戦闘機だとしたら、このレトロな時計はヘリコプターとか輸送機とか・・・なんていう話になり、「Pairo retro」という時計を出すことになりました。

「Pairo」のリニューアル

大元の「Pairo」もリニューアルを何回か繰り返しています。

ただ、「あまりデザインは変えないで欲しい」という意見も頂いていたので、品質のアップが中心になっています。

本当は、「Pairo apres」シリーズを作る時に、「Pairoシリーズは廃止」という話もあったのですが、お客さんや手作り時計教室の生徒さんに聞いてみても、「元々のPairoも好き」という意見も多く、残ることになりました。

私たちも「なるべく完成度を上げたい」という考えの時期もあったのですが、今、改めて、「Pairo」達を見返してみると、あの当時の手作り感あふれる「ハンドメイド感」も愛せるようになり、「お客さんの意見は正しかったな・・・」と感じています。

「Pairo」シリーズ関連をオンラインストアで見る デザイン帳に戻る