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「はなとけい 桜」一輪の桜の花がついた個性的な腕時計の開発ストーリー:デザイン帳

「はなとけい 桜」シリーズ

桜の花が一輪ついた「はなとけい 桜」シリーズは、架空の花からはじまり、桜、百合、ちょうちょ、架空の花・・・・と色々なリニューアルを経て、くるき亭の歴史をそのまま共に歩んで、今にいたっています。
「正面からも横からも花が綺麗に見え、時間を見るのにじゃまにならない」というような作りになっています。

Planning :この時計の着想・企画・構想

くるき亭でも初期の頃からあった時計です

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「はなとけい」シリーズは、くるき亭でも初期の頃からあった時計です。

「半球レンズの時計」や「バングルタイプの時計」などと一緒に、くるき亭をはじめる時に「こういう時計を作ろう」という計画に最初から入っていた時計でした。

最初は「架空の花」からスタートしたのを覚えています。
一見、どこかで見たような花なのですが、そういう花はない・・・というような花にしました。

だから、「はなとけい」と名付けました。
「架空の花」であることと、「花時計」だとお花で作った時計があるので紛らわしいかなと思ったためです。

後年、この時計が他国でそのまま販売されていた(当店から商品を購入して型を取って)のを知って驚いたのですが、その題名が「sakura」になっていて、「それは桜じゃないんだけどな・・・」と思ったのを思い出します。

リニューアルを続けて

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くるき亭の初期はすべて「一点もの」で、しかも「同じものは2つ作らない」というようなやり方でした。

ですので、この「はなとけい」も毎回新しいデザインになっていて、「もっと時計本体を隠さない位置に」とか「逆に、もっと時計本体を隠す位置に」というようにやっていたことを覚えています。
花の位置や、角度、大きさなど、様々に考えることがありますので、それらを微妙に変えながら、色々なはなとけいを試した思い出があります。

その後も、何度もリニューアルして、「桜」と「百合(左の写真)」の2種類になったり、戻ったりして・・・等々、「はなとけい」シリーズは、くるき亭に技術の何かあると必ずリニューアルするというような時計で、何度も何度もリニューアルしました。

「架空の花」「桜」「ちょうちょ」の3種類が登場

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リニューアルを続け、何世代も新しい時計が生まれてきた、この「はなとけい」シリーズですが、「はなとけい」シリーズを含め、くるき亭全体として「今の作り方だと、この品質以上はできない」というようなところにいて、時計の作り方を刷新すると共に、それに応じて、今までの時計の一斉リニューアルを行いました。

その時、この「はなとけい」シリーズは、「架空の花」「桜」「ちょうちょ」の3種類に分かれることになりました。
「花を塗る」というようなオプションがあったりしました。

「はなとけい 桜」のみに

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3種類の販売中、くるき亭でも技術的に出来ることが増えてきていました。
また、くるき亭の時計の作り方の標準(金具や裏蓋の留め方等など)も新しく変わってきていました。
そして、「はなとけい」シリーズ自体にも、「もっとこうしたい」ということが増えてきました。

そこで、それらの新しい技術を使用して、「はなとけい」シリーズをリニューアルしよう!ということになりました。

改めて見直してみると、「架空の花」「桜」「ちょうちょ」の3種類 × 各カラーがありましたので、「多すぎる」という気がしました。

そこで「1つだけにしよう」ということになり、新しい「はなとけい 桜」のデザインが始まることになりました。

Rough design :時計のラフデザイン

桜の花びらのカタチ

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新しい「はなとけい 桜」を作るのにあたって、大事にしたのは、花びらのカタチです。

花びらのカタチをふっくらさせるのか、シャープにさせるのか?等など、桜の写真などを見たり、デザイン画を描いたりしながら、考えていきました。
その結果、表側は美しく桜っぽく、後ろのカーブは、少しふっくらさせることになりました。

ペラペラでなく、ちゃんと肉感があり、豊かな花で、そして、まるで、そこから咲いているように出来たと思います。

花の位置や角度や大きさのバランス

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「はなとけい」シリーズは、「花と時計の大きさのバランス」「時計を正面から見た時・横から見た時の両方で美しいこと」「時計を見るのにじゃまにならないこと」が大事です。

「大きさのバランス」や「どう見えるのが理想か?」という点は、このラフデザインで、絵で実現しておくことが大事です。
絵の段階で理想(雰囲気)を決めておき、デザイン(設計)でその理想を頼りに、実際のカタチを探っていくというプロセスになります。

時計本体のカタチ

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時計本体は、木の幹をイメージしてデザインしました。
単純な丸型に見えるかもしれないのですが、本体の各部に丸みをもたせて、柔らかい印象に仕上げています。

また、時計の弱点であるリューズは、木の洞のところに入れて守るようにしました。

木の内部を隠れテーマにした文字盤

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時計の形に個性があるので、文字盤はシンプルなデザインにしようと考えました。
全体のイメージは「儚げである」こと。
木の内部をイメージして、シンプルなインデックスにして、立体加工を施すことにしました。

Design :時計のデザイン・設計

時計本体:時計についた花:位置や大きさ、角度など

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一輪の桜の花
裏側と表側、縁取りの有無や、痛くないような加工など、様々に苦労しましたが、目指していた花が実現できたと思います。

花の位置などは、それまでずっと作ってきた歴史の中で、色々と試してきました。
「花の大きさ」「花の向き」「花の角度」「正面から見ても、横から見ても、花がしっかりと美しく見える」「時計を見るのに邪魔にならない」等々の色々と考える要素があります。

花のカタチやデザインによっても、それらは変わってきますから、今までの歴史からの教訓と今回のデザインによる影響を踏まえながら、調整していきました。

また、花は出っ張っているので、何にも引っかからないというのは難しいのですが、当たっても痛くないように角を丸めてデザインをし、加えて、削ったりして、カタチを整えていきました。
桜の可憐さ、美しさは保ちながら、ギリギリまで角を丸めて、調整をしました。

時計本体:ラフデザインの雰囲気の実現

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時計本体の形状からの雰囲気の実現
ラフデザインで描いたように、単純な丸型ではなく、各部分にそれぞれ丸みをもたせて、筒のような柔らかい印象にしたかったので、ラフデザインの雰囲気をそのまま出せるように、調整していきました。

やはり、絵で描くのと、実際に作るのは全然違いますので、この調整も苦労しました。
こういう微妙なカーブの連続から出ている雰囲気は、詳細設計をすると、全然雰囲気が変わってしまう・・・ということも多く、実際は絵と違うように設計しなければ絵と同じ雰囲気が出ないということもあるので、設計で苦労し、そして、また、試作品の段階で苦労し・・・という感じになりましたが、結果として、ラフデザインの雰囲気が実現できたと思っています。

時計本体カラー

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時計のカラーの決定

時計といえば、大体が金属色です。
カラフルな時計といえば、子供用だったり、逆に「とことんカラフル」「遊び専用」というような感じしか無かったりします。

この「はなとけい」に限ったことではないのですが、「大人が普通の時につけられるような金属以外のカラーはできないかな」と考えていました。

そこで、くるき亭では「塗装+手塗り」をしたり、「塗り重ね」をしたり等でそれを実現してきましたが、「はなとけい 桜」は、時計本体のカタチが「手塗り」等には合わないなと思ったので、パステル調の可愛らしいカラーにすることにしました。

しかし、それだと一歩間違えると、「遊び専用」「子供っぽい」感じになるので、マット加工を施し、光沢を抑えることで子供っぽさを無くしました。

「儚げ」な印象の文字盤

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「木の内部」をイメージ+「儚げ」な印象という2つのテーマで細部を詰めていきました。

「木の内部」というのは、そのまま再現しても木のマニアしか喜ばないと思いますし、この時計をつける方にも遠いかなと思いましたので、あくまで「隠れテーマ」とすることにしました。

「なんでいちいちテーマを作るの?」というようなご意見を頂いたこともあるのですが、テーマがないと、「毎回、同じ文字盤」とか「ちょっとデザインをいじくった文字盤」というようになってしまうのではないかなと思っています。

例え、今回の時計のように「木の内部」というような隠れテーマであっても、テーマがあれば、それにそって、毎回、新しいデザインが生まれますし、この時計を見て、「文字盤も可愛いな」と思って頂いた後に「木の内部をモチーフにして」ということを知ったら、また、面白い驚きがあるのではないかな?と思っています。

さて、ラフデザインの項目でも記載した通り、その他は、「シンプル」なデザインということは決定していたので、木の内部のように、円を基調にして、穴と数字のインデックスを配置するというシンプルなデザインにしました。

儚げな印象を与えるために、数字は手描きの数字を描いて、それを刻印することにしました。
さらに、カラーリングを控えめにすることで、儚げな点をアップしました。

着せ替えベルトに対応

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着せ替えベルトへの対応も、このリニューアルのひとつの目的でした。

「はなとけい」シリーズは思い入れが強すぎたのか、時計本体とベルトをつなぐところにこだわったり等々、お客さんからしたら、「余計なことを・・・」と思うようなことをしていたかもしれないので、シンプルな形状に戻すことになりました。

2重巻きベルトオプション

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「はなとけい」は最初、ベルトが2重巻きでした。
その後もずっと2重巻きベルトが続いていました。

その流れで2重巻きベルトを続けるのか?それとも、普通の革ベルトで行くのか?ということに悩んだのですが、着けてみると、どちらもいいなあ・・・ということになって、オプションで選べるようにしました。

Release :発売〜今まで

「はなとけい 桜」は一生解決?

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この時計が出来た時は、「はなとけい 桜」は一生解決した、と思いました。

「桜のパーツの美しさ」「桜をつけたことへの欠点の排除」「時計本体の形状」「時計のカラー」等など、もうこれ以上、このテーマで時計を作ることはないだろうな・・・という気持ちでした。

ただ、以前の「はなとけい」シリーズの場合は、まだまだ完成度が低くて、パステルカラーがよく似合ったのですが、今回のはなとけいになると、「もしかしたら、メタリックな方がいいかな?」というような気もしてきました。

そんな時に、メタリックな仕上げでも、一般の時計とは異なるような仕上げにできる方法を発見したこともあり、「一輪の桜」を作ることになります。

メタリックな「一輪の桜」の登場

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ある時期、くるき亭で、この時計にかぎらず、「メタリックなカラーで、今までにないような雰囲気にならないかな?」と探していました。

色々とサンプルを作ったりしていて、普通の時計とは違って、でも、メタルカラーで・・・というような色を探し、実現しはじめてきていました。

ある時、そんなカラーを見ていて、「はなとけい桜をこのカラーで作ったらどうなんだろうな?」と考えました。

今回の「はなとけい 桜」を作ってみて、「雰囲気がかなり大人になったな」と感じたのと、「単純に見てみたい」という気持ちだったのですが、作って間もなかったことなどもあって、迷っていました。

「試しにサンプルを作ってみよう」という話になり、作ってみたところ、「これはいいなあ」ということになって、どのようなカタチで出すか、迷ったのですが、「期間限定」扱いで販売をすることになりました。

お客さんからの評判や反響

この「はなとけい」シリーズは、この時期、割合、短いスパンでリニューアルを繰り返していました。

お客さんからすると「また、はなとけいのリニューアル?」という感じだったのかもしれず、発表当初はさほど動きはなく、「やっぱり、ちょっとリニューアルしすぎたかな?」と反省していました。

しかし、ジワリジワリと人気が出てきて、特にプレゼントとして人気で、もしかしたら、女性向けのプレゼントとしては人気 No.1かもしれません。

「はなとけい 桜」と「はなとけい 一輪の桜」は、不思議なことに、最初はパステルカラーの「はなとけい 桜」が、年月が経つと共にメタリックな「はなとけい 一輪の桜」が人気になっていき、今では「一輪の桜」の方が人気になっています。

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