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「懐中時計 太陽」腕時計アタッチメントで腕時計にもなる懐中時計の開発ストーリー:デザイン帳

「懐中時計 太陽」シリーズ

この時計を作るずっと前から、文字盤や店頭や冊子のイラストやWEBサイトなど、実はくるき亭の様々なところで登場していた、この「太陽」の図案。
この「太陽」は、くるき亭をはじめる前から、様々な神話や太陽信仰の話のイラスト・童話などの「取り澄ました表情」が好きで、その表情がどこから生まれるのか?と考えながら、ずっと描き続けていたものです。

Planning :この時計の着想・企画・構想

ラフデザインはずっと前から、でも「太陽の顔」が議論に

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やっぱり、「月」とくれば「太陽」。
「月影の対比として太陽を作った」というのは確かにひとつの理由でもあるのですが、「月影」がどちらかというと、やり続けながらリニューアルし続けてきた時計だとすれば、この「太陽」は、はじめから「その姿を目指した」時計でした。

しかし、その目指したデザインの中にあった「懐中時計 太陽」の時計本体にある「顔」は、後述する通り、私たちにとっては愛着があるのですが、お客さんからすれば、何の愛着もないので、「顔はダメなんじゃないかな・・・」ということになり、悩みました。

「顔」をなくしたデザインを描いてみたりもしたのですが、顔ありを見てしまうと、どこか物足りない・・・。

かといって、そのデザインを捨てて、単純に「月影」と対比する時計を作る・・・というのも面白くない・・・ということから、太陽の時計は先に進みませんでした。

ただ、そのデザインだけでなく、時計として「顔がついている時計」「太陽のカタチをした懐中時計」というのは、私たちは見たことが無かったので、「見たことがない時計を作った方がいい」「売れなくてもそういうお店の方が面白いのでは?」というような話になっていって、「どうせなら、このデザインのまま完璧に作ろう!」というような流れになっていきました。

ずっと前から描き続けていた「太陽」

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小さい頃に読んだ童話、長じてからは神話の挿絵や太陽信仰の絵等など、様々なところで擬人化された太陽のイラストを見かけます。

そういったところで見る太陽の表情がずっと気になっていました。
何の感情も持たないような、見透かしているような・・・。

くるき亭がはじまる前から、そういった表情を目指した太陽をずっと描いていて、それは時々、店頭やWEBサイト、時計の文字盤の片隅などに登場していました。

今回この「懐中時計 太陽」を作ることになって、「顔」を入れるかどうか(入れない方がいいのでは?)の葛藤がたくさんありましたし、絵ではなく、金属でその表情が出せるのか?というような心配もありましたが、「せっかくだから、一番理想の時計を作ろう」ということになり、自分たちが「一番いい」と思う「懐中時計 太陽」をとことん目指すことになりました。

Rough design :時計のラフデザイン

神話をテーマに

話が少し遡りますが、ラフデザインの時、「懐中時計 太陽」では「神話」をテーマにすることにしていました。

太陽のイラストで参考にしていたのが、神話だったということもあり、「月影」が日蝕をテーマにしていたこともあり、「懐中時計 太陽」のテーマとしてピッタリだなと思ったためです。

どこにも無いような、ちょっと神秘的な雰囲気の時計を作りたいなということを目標にしました。

燃え盛る太陽と表情のギャップ

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意識しないで絵を描くと意外と簡単なのですが、いざ意識してみると、太陽のフレアの向きやハネ方などが難しかったです。

色々な図鑑や太陽について調べながら描いていったのですが、特に意識したのは時計本体の太陽は「燃え盛っている」ことでした。

神話やイラストなどには色々な太陽が描かれています。
でも、私たちの太陽はボウボウと燃え盛るエネルギーを感じるような太陽にしたかったので、フレアの向きや大きさなどを工夫して、勢いを感じるようにしました。

そして、その力強い太陽の表情は、すべてを見透かすかのような、穏やかな表情にしています。

色々な要素を詰め込んだ精巧な文字盤

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中心に、月も隠れている太陽をモチーフにした図案、その周囲にはローマ数字のインデックス、さらにその外周にはギリシャ語のインデックスを配置し、小さい面積の中に色々な要素を詰め込んだ精巧な文字盤にしました。

出来ることは全部詰め込んだというような自信作の文字盤でした。

Design :時計のデザイン・設計

時計本体:「太陽のフレア」と「表情のやり直し」

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時計本体
太陽のフレア部分は、ラフデザインの時の向きやハネ方だけでなく、「どこから跳ね始めるか?」「何ミリの曲線にするか?」という点や「持ったら痛いということを緩和するために角を丸めるなどの工夫」等々も行う必要があるので、すごく難航することを予想していたのですが、意外とすんなりと行った思い出があります。

一番の問題だったのは、やっぱりというか、「太陽の表情」でした。

アニマルs:動物型の腕時計」シリーズと同様、やはり「表情」というのはとても難しくて、ちょっと配置が変わっただけでも、狙った表情になりません。

お客さんに「何か神秘的だね」などと感じてほしいし、「顔をつけた意味がある」「顔がいい」と思ってほしいし、思って頂けなくても、私たち自身が「あの表情が出せた」と少なくとも思えるように、何度もやり直しました。

「絵の通りに作ったはずなのにな・・・」「やっぱり、金属では無理かな・・・」などということを考えながら、得意げになってしまったり、間が抜けてしまったり・・・というような表情の太陽と格闘し続けました。

太陽と月とローマ数字とギリシャ語の文字盤

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文字盤
時計本体とは、今度は別の意味で大変でした。

時計本体は「表情を探す」作業だったので、「各パーツの正しい位置を探す」というようなアーティスティックな大変さでしたが、文字盤は「細かさ」「完成度」との戦いでした。

恐らく、この当時のくるき亭では一番細かい細工だったと思います。

それを立体的に金属加工で仕上げるというのがひとつのチャレンジで、出来上がった時は、そして、今でも「この文字盤は本当にいいな」と思う文字盤です。

太陽の紋章つきの裏蓋

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裏蓋
ギフトオプションの名入れを入れられる方も多いので、裏蓋はいつも迷います。

「裏側もデザインされている!」それとは逆に「裏蓋のデザインが邪魔で名入れが入らないじゃないか!」のどちらもあり得ます。

しかし、この時計は「完璧にしたい」ということから、裏蓋にも最初のラフデザイン通り、太陽の紋章を入れることにしました。

時計本体は「擬人化された神話の太陽」、文字盤は「太陽が刻印された宝物のような精巧なデザイン」、裏蓋は「太陽の簡略化された紋章」というように、色々な太陽をテーマにしたデザインを組み込めたかなと思っています。

というように、デザインしている時には良かったのですが、実現するのにつまづきました。

裏蓋のベルトを通すところのトンネルの実現が難しく、埋まらないように、そして、逆に、上部が薄すぎて強度が無くならないように・・・と、様々にチャレンジして、やっと実現しました。

時計本体も、文字盤も、裏蓋も、しっかりと苦労をした時計になりました。

腕時計アタッチメント

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腕時計アタッチメント
「懐中時計 月影」の時にご要望が多かったのと、月影の対比としてこの時計を考えていたので、「懐中時計 太陽」にも腕時計アタッチメントをつけられるようにしました。

そのおかげで裏蓋に苦労してしまったのですが、ひとつで二役、つまり、「腕時計にしたり、懐中時計にしたり・・・」ということができます。

Release :発売〜今まで

「最初で最後でいいかな」と思えるくらいの時計ができました

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ある時計を作ると、作った瞬間は「いい時計ができた!」と思うのですが、時間が経つと、「今度はこうしたいな」というような不満が出てきたりします。
いつもそれぞれのテーマにそって時計を作るのですが、「ああ、こういう方があのテーマに合うかも」とか「こういう方向の方が良かったかな・・・」というようなこともあります。

でも、この「懐中時計 太陽」は今のところ、いつ見ても、どのパーツを見ても、「本当にいいなあ」「これ以上はできないな」と感じます。

「このテーマで時計を作るのは、この時計で最後でいい」と思える時計です。

お客さんからの評判や反響

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私たちにとって、この時計は会心の出来でした。
時計本体の太陽のカタチ、文字盤のデザインや細工・完成度、裏蓋の出来・・・どれをとっても、自信作でした。

ただ、この時計は「顔」がついています。
一番のこだわりポイントではあるのですが、お客さんにとっては、一番のイヤなところになる可能性があり、正直、心配でした。

しかし、実際に発売を開始してみると、評判は良く、瞬く間に「懐中時計 月影」を超える人気となりました。

心配だった「顔」も「神秘的な雰囲気で好き」という声や「表情がいいよね」というような声も頂き、とても嬉しかったです。

ただ、今は「月影」が勢いを取り戻してきて、「太陽」と拮抗してきています。

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