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「和ごころ時計:一見シンプルながら、和のデザインの要素を組み合わせて作り上げた腕時計」

「和ごころ時計」シリーズ

和紙を使用した文字盤、鯉が泳ぐ池に掛かった太鼓橋の裏蓋、着物柄の入った布地を使用したベルト、やや底に広がっていく円錐形の柔らかな印象の時計本体など、和のデザインの要素を組み合わせて作り上げた腕時計ながら、一見シンプルで普段の生活でも使える腕時計です。
日本人として、私たちも気に入っている時計の一つですので、和ごころ時計は何度もリニューアルを繰り返し、長い歴史を持っています。
そして、今の和ごころ時計は、「和ごころ時計」と「和ごころ小時計」の2つがあります。

Planning :この時計の着想・企画・構想

はじまりは「着物に腕時計」から

もう随分と昔になりますが、何かのイベントか出店などで、主催者の方に、着物を販売するお店に紹介されたことがありました。
そこで「着物の時に時計が困るんですよ。合う時計が無くて・・・」という話を聞いたり、「着物を使ってコラボしましょう。」というような話をしたりしました。

それがこの「和ごころ時計」シリーズのキッカケです。

はじめに作った「和ごころ時計」は、アンティーク着物の布地を大量に買い付けてベルトにし、文字盤は和紙に手描きだったと思います。
「着物に合うかも」と思ったのですが、教室の生徒さんに「和ごころ時計は着物には合いません」と言われてしまったような思い出があります。「まあ、普通の時計よりは合いますけど・・・」というフォローもあったような気もします。

着物布地が無くなる度に行う、頻繁なリニューアル

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和ごころ時計は「着物布地が無くなったら、そのシリーズは終わり」という面があって、「着物が無くなったら、リニューアル」ということを繰り返していました。
アンティーク着物などは同じものがほとんど無いので、その布地が終わったら、同じものが探せなかったのです。
そのため、頻繁にリニューアルをしていた記憶があります。

もちろん、その間に出来ることが増えてもいたので、新しいことを取り入れつつ、着物布地の買い付けにも行き、新しい「和ごころ時計」を作っていきました。

時計の形状も色々変わりました。
本体に階段上の金具がついていた時期もありますし、本体に目盛りがついていた時期もあったり・・・、様々なカタチの和ごころ時計がありました。

そして、今の「和ごころ時計」へ

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それまでのリニューアルは、あくまでマイナーアップデートでした。
「今までの和ごころ時計で、新しい技術、新しい布をプラスしよう」という感じです。

しかし、「今の自分たちで、0から和ごころ時計を作ってみよう」と0スタートで始めたのが、今の「和ごころ時計」「和ごころ小時計」のはじまりです。

Rough design :時計のラフデザイン

普通の生活で出来る「和の時計」を

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それまでの和ごころ時計は、どれも「和の時計を着けます」という感じがあり、特徴的ではあったのですが、「今の日本、つまり、現代の生活の中で違和感なく着けられる和の時計はできないかな?」ということを考えました。

日常生活で違和感なく着けられる、でも、「和の要素いっぱいの時計」である・・・という感じです。

つまり、「その時計、着物だよね!」という感じではなくて、「ちょっと変わった時計をしているね?」→「実は、こことここがこうなっていて・・・」→「へえー」というような「語れる」腕時計にしたいなと思いました。

余計なものを排除した「潔さ」

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「和」というと、着物とか和紙とか、そういった和の素材もありますが、もう一方で、禅のような精神世界を思い浮かべることもあるかな?と思います。

よくお客さんから「海外にこの時計を着けて行ったら、外人さんの反応がすごかったんですよ!」というお話を聞いたこともあって、そういえば、フランスに行った時に「和といえば、こんな感じ」ということを示された時に「シンプルさ」「余計なものを排除した美しさ」という感じのことを言われたこともあって、そういった要素を付け加えてみたいなとも考えていました。

「一見シンプルで普通の時計に見える」という、今回の新しい和ごころ時計のコンセプトとも合いますから、この和ごころ時計のシンプルさは「余計なものを排除した美しさ、潔さ」をテーマにすることにしました。

シンプルさの中に、和の要素も散りばめる

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「余計なものを排除した美しさ」「潔さ」だけをテーマにする・・・というのも良かったのですが、それだけだと寂しいかな?と思ったので、隠し味として、色々なところに和の要素を散りばめることにしました。

「ミニマムデザイン」といっても、やっぱり、必要な箇所がありますので、そういったところを、「さりげなく和にする」ということにしています。

例えば、ベルトを通す役目を担わせた時計の「裏蓋」は、太鼓橋をモチーフにしてデザインをしたり、リューズを保護するためのパーツも同じく橋をモチーフにしたり・・・といった感じで、ラフデザインをしていきました。

また、文字盤にはやっぱり「和」に関連する素材を入れようということで、いくつか候補のスケッチを描いていきました。

Design :時計のデザイン・設計

時計本体:「シンプル」「柔らかさ」を実現するためのアイデア

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時計本体
「一見シンプル」「余計なものの排除」ということから、時計とベルトをつなぐ金具などを排除し、裏蓋にその機能を受け渡すことにしました。正面から見ると、時計しか見えなくなり、スッキリとした印象になります。

さらに、時計本体は、ゆるやかにカーブを描く形状にしました。
これにより、柔らかい印象になります。「和」というと、あまり角ばった感じよりも、角が取れた柔らかい感じだと思うので、それがとてもよく表現できたと思っています。

レンズはカーブではなくて、フラットレンズにしました。
カーブレンズだと存在感が出てしまうので、フラットレンズにしました。
フラットレンズにすると、時計本体に高さを持たせなくてはいけないので、心配でしたが、時計本体の緩やかなカーブ形状が本体をあまり厚く見せないようにするのに一役買っています。

とはいえ、小さい方の「和ごころ小時計」は大変でした。
時計内部もキッチリ、キツキツで部品が入るような感じなので、かなり神経を使って設計していて、自分たちとしては、見えないところですが、自慢したい気持ちになっている時計です。

裏蓋:「太鼓橋」をモチーフにしたデザイン

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「太鼓橋」をモチーフにした裏蓋
時計本体から金具を排除したので、「裏蓋」にベルトと本体を繋ぐ役目を与えなくてはいけません。

ちょうど「橋」のような感じだな・・・と思ったので、日本の橋をいくつか調べて描いてみました。
裏蓋なので、直接腕に当たるところでもあり、角があったりしたら痛いので、写真のようなデザインにしました。

「ベルトを川に見立て、そこに橋が掛かっている」というコンセプトです。

そして、「ベルトを抜くと、川底が見えて、魚が泳いでいる」という隠し要素も入れました。

文字盤:さりげない紋様を型押しで立体的に

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文字盤
時計の顔でもある「文字盤」は、和がドーンとしているよりも、さりげない感じにしようと考えました。

日本の伝統色(発色にムラがあるので実際にはなっていない可能性がありますが)を使用して、柔らかい線で、それぞれの紋様、手描きの旧漢字や数字、ローマ数字を描きました。

ただ、それだけだと飽きますので、型押しも加えて、立体的に仕上げています。

女性の方の「小時計」の方は、時計が小さいので、紋様をある程度、はっきり描き、色もつけました。
ドーンという感じにならず、可愛らしく、柔らかく仕上がるからです。

逆に男性の方は、紋様はほとんど色は見えないようにうっすらとした型押しにしました。
光を当てると、見えるけれども、光の角度によっては普通の時計に見える・・・というような感じにしました。

着せ替え可能な「着物布地×革ベルト」に

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着物布地×革ベルト
それまでの和ごころ時計は、着物布地だけで作っていました。
そうすると、「洗濯できる」というメリットがあったのですが、「ベルトが頼りない」というような問題点がありました。
普通につけられるのですが、ちょっと不安になるような感じでした。
ただ、洗濯するにしても、ワンタッチだったのですが、金具を外さなくてはいけませんでした。
お客さんに聞くと、「洗濯はしていないかな」という意見があったため、今回は、「革も組み合わせて、ベルトをしっかりさせる」ということになりました。

ベルトの芯やパーツなどに革を入れることで、しっかりとしたベルトになっています。

また、このベルトは着せ替え可能です。

和ごころ時計は布地一つで印象が大きく変わりますので、着せ替えしても楽しい腕時計です。
※ 左の写真は同じ時計を着せ替えした写真。

Release :発売〜今まで

「和ごころ時計」:男性サイズの大きな和ごころ時計

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男性用に作った「和ごころ時計」は、それぞれ、「雲と月」「太陽」「帆船」「月とうさぎ」「桜」をモチーフにした作品です。

雲と月は日本の生死観の象徴として、太陽は太陽信仰や日の出の暗喩として、舶来は文明開化を、桜や月とうさぎは小時計とのペアとしてちょっと男性寄りのデザインに変更して・・・というような感じをそれぞれ何となく込めています。

写真撮影は、あえて「現代のオフィス」のようなところで行いました。

「現代の生活で違和感のない和の時計」というコンセプトであったことと、こういうシンプルな時計の場合、「普通の生活でどう見えるかな?」「仕事場でどう見えるのかな?」ということが気になるかなと思ったためです。

「和ごころ小時計」:女性サイズの小さな和ごころ時計

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レディースサイズで作った「和ごころ小時計」は、「桜」「月とうさぎ」「梅」「こけし」をモチーフにした作品です。

時計本体の色は日本の伝統色を選んで決めました。
しかし、発色に個体差があるため、日本の伝統色です!とはいえないとはいえ、柔らかく、美しく、かわいらしい時計になったと思います。

文字盤の「桜や月とうさぎ、梅は分かるけど、こけしはなぜ?」「なんで、こけしだけ、リアルじゃないの?」と思われるかもしれないのですが、実は以前に作った和ごころ時計の名残で、「こけし」をモチーフにしたイラストを描いた和ごころ時計がありました。

自分たちがデフォルメしたイラストだったので、「自己満足になりかねないから、限定にしようかな?」と思っていました。
しかし、その「こけし」がドラマで使用されてしまったので迷ったのと、やっぱり、純粋に「かわいい」と気に入っているため、「もし気に入ってくださる方がいるなら」と作り続けています。

今回の「和ごころ時計」はとても気に入っています

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長い間、リニューアルを繰り返してきた「和ごころ時計」ですが、今回でひとつの極致に到ったかなと感じています。

それまでの「和ごころ時計」はその時々ではもちろん「いい時計ができたぞ」と思っていたのですが、「こっちの方向もあったかな・・・」ということも常に感じていた気もします。

今回の「和ごころ時計」は、作ってしばらく時間が経っても、見るたびに、自分たちも「いいなあ」と感じる、あまり色褪せることがない時計で、とても気に入っている時計たちです。

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