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「Workman:大きくて見やすい、働く人の腕時計」の開発ストーリー:デザイン帳

「workman」シリーズ

「大きくて見やすい、働く人の腕時計」がコンセプトの腕時計。
重厚な時計ケースに、シンプルで大きくて見やすい文字盤、蓄光部分の大きい針、分厚い本革ベルトを一つの腕時計につめこんだ時計は、ある時計のリニューアル×新技術の組み合わせから始まりました。

Planning :この時計の着想・企画・構想

「でかまる」という腕時計

でかまる

「何か時計を作ろう」と思った時、半球レンズなどと同様に、「大きい時計」「小さい時計」を作ってみよう・・・と思うのは、ごく自然なことだと思います。

くるき亭も例外ではなく、その「大きな時計」というのがあって、「パッと名前で、大きいということが分からないとダメ」ということと、ちょっと和風だったことから、「でかまる」と名付けられていました。

今の時計で説明すると「墨丸の大きいバージョン」というようなデザインでしたが、これがなかなかの人気で、その筆で描いたような手描きの文字と大きい時計ということから、リニューアルを繰り返しつつも、ずっと、くるき亭のラインナップに存在していました。

くるき亭の時計全体のアップグレード

今でも、くるき亭ではハンドメイドでの作業が多いのですが、「でかまる」当時はほぼ全ての工程をハンドメイドで行っていました。

そうすると、やはり、壊れることも多いですし、デザインの幅もやっぱり狭まってきてしまいます。
また、その頃から、だんだんと「手作り腕時計を好きな人」以外の「普通の腕時計しか知らない方」も、くるき亭のお客さんに増えつつあり、「手作りだから、仕方ないよね」ということが通じなくなってきた・・・とも感じていました。

そこで、時計の品質アップ=「手作り時計を知らない方も普通に使用できる」と、「デザインの幅を広げる」ことの2つを同時に解決しようと、くるき亭の時計のすべてのラインナップを変更、もしくはグレードアップすることになりました。

つまり、時計の全リニューアルを行いました。

「でかまる」のリニューアル

workman_plan

その流れの中で、「でかまる」のリニューアルの順番が回ってきました。

「でかまる」の時に、お客さんに「何でこの時計にされたのですか?」と尋ねると、「見やすいから」「大きい時計が欲しかったから」という声をよく頂いていました。

そこで、その方向で新しく「でかまる」をコンセプトから作り直すことになりました。

Rough design :時計のラフデザイン

「でかまる」から「Workman」へ

workman_rough

さて、今回はデザインだけでなく、「作り方」も変更することになります。
以前の作り方では、「大きい時計を作る」ということだけでやっとという面がありましたが、今回からの新しい作り方は違います。
色々な可能性が増えましたので、改めてコンセプトから練り直すことになりました。

「でかまる」の時は「見やすいから」「大きいから」というようなデザイン以外のことでお客さんが気に入ってくださっていることが分かりました。
そこで、「見やすい」「大きい」というキーワードを元に、デザインももっとステキにしようということで、色々とコンセプトを引き出していった結果、「見やすい」「大きい」「シンプルだけどかっこいい」というようなことから、「働く人の腕時計」をコンセプトにデザインを行うことになりました。

Design :時計のデザイン・設計

時計本体のデザインで考えたこと

workman_watchcase

「でかまる」の後継なので、「大きく」ということが、まず、第一の条件なのですが、あまり大きすぎれば付けづらいですし、適度な大きさを探さなくてはいけません。
「大きめの時計ですね」と思って頂きつつ、「付けられると感じる」ということが大事です。

また、「大きい時計」というのは、一般的に、小さい時計よりも「ぶつけやすい」といえます。
それに加えて、「働く人の腕時計」ですから、「薄いケース」というのは合わないかなと思います。

ということで、「厚め=ゴツめの時計本体」という傾向は決まるのですが、しかし、「とにかくゴツい」というのも「働く人の腕時計」には合いません。

総合すると、「実務的で、必要以外のデザインはつけないシンプルでスタイリッシュなカタチ」×「厚め・ゴツさもプラス」×「普通の時計より大きい」という3つを兼ね備えた時計本体を目指すことになります。

時計本体の実際のデザイン

workman-watch

「大きさ」については、「でかまる」時代からの結果等から何パターンか模型を作って、腕につけたりして、決めていきました。

「大きさの感じ方」というのは割合に相対的なもので、時計の縁の大きさなどにも左右されます。
ですので、縁を変えたりしながら、何度も実験しました。

次はデザイン(形状)ですが、「必要以外のデザインはつけない」とはいえ、単純な丸や四角だけだと、野暮な感じというか、つまらないというか、スタイリッシュではなくなってしまいます。

ですので、「目盛りを入れる」等の「実務感を損なわない程度の装飾」を入れると共に、リューズ抑えの部分や時計本体とベルトをつなぐ部分などの「金具の出方(どこから金具が出てきて、どこに収束するか)」「金具の角度」などを調整することで、デザインで考えたことを実現しました。

また、時計のレンズはフラットレンズにしました。
カーブレンズよりも視認性が高いですし、コンセプトからもフラットレンズの方が合いそうです。

文字盤:見やすさ、大きく見せるデザイン

workman-dial

面白いことに、「文字盤のデザイン」でも「時計の大きさの感じ方」は変わってきます。

Workmanでは、「なるべく時計を大きく見せる」ということと、「見やすい」ということを目指して、スペースを多く取ったシンプルなデザインにすることにしました。

文字はひげのついたサンセリフのような字体ではなく、ゴシックのような字体の方がこの場合、視認性がいいのですが、「それならもう線だけで描いてしまおう」と直線だけで描いた数字を作りました。
また、直線だけだと硬い印象になるので、角を工夫するなどして、ちょっとやわらかい印象を足しました。

さらに、それらを型押しすることで、立体的に仕上げることにしました。

今回はスペースが多いため、「文字盤の下地」も重要です。
テクスチャを入れてみたり、色々なカラーを試してみたり・・・と様々な実験をしましたが、光沢をなくした今のカラーに落ち着きました。

文字盤:蓄光インデックス

workman-dial2

この「Workman」ではじめて行ったのが、「蓄光インデックス」です。

「時計の針に蓄光機能をもたせる」というのは前々から行っていたのですが、「文字盤字体も光る」というもので、この「Workman」ではじめて使いました。

しかし、この「蓄光インデックス」には大きな弱点があって、「色がある程度決まってしまう」のです。

ですので、一部の「Workman」にのみ取り入れることにしました。

時計の針

workman-hands

時計の大きさには「時計の針」も大きな役目を果たします。

実は針が大きければ大きいほど、重ければ重いほど、電池の減りは早くなる等々の問題が起きます。
つまり、限界があるということになります。

Workmanには、「長い針」「シンプルで見やすい針」を選びました。
それに加えて、蓄光機能は「働く人」には大事かな・・・と思いまして、大きめの蓄光部分がある針にしました。

本革ベルト

workman-belt

「働く人の腕時計」というと「分厚い革」という感じもします。
ということで、革ミシンで縫うのがちょっと大変なくらいの分厚い革ベルトにすることにしました。

「厚めの本革を2枚重ねて縫う」という作り方で、両面銀面(革のツルツルした面)です。

ゴツく、しっかりした革ベルトですが、スタイリッシュに見える、というベルトになっていると思います。

ですので、最初は固いです。
つけていく内に、柔らかくなっていきます。

Release :発売〜今まで

「でかまる」とはかけ離れてしまったけれど

workman-release

開発中の名前も「でかまる」だったのですが、できあがってみれば、「でかまる」とは全く違う時計が出来ました。

この時計のコンセプトは「働く人の腕時計」ということで、今までになく「真面目な時計」で、しかも、一番「あいまいなコンセプト」だったのですが、思い描いた像をきちんと掘り出せたと思います。

大きめで、見やすい時計、だけど、かっこいい。
分厚く、重厚感のある時計ケースだけど、スタイリッシュ。
シンプルな文字盤だけど、きちんと工夫があって、飽きも来ない
ゴツい本革ベルトだけれども、見た目は普通の革ベルト。
というような相反することをできたと思いますし、くるき亭で今まで作ったことのない時計を作れたと思いました。

TVドラマでも使用されました

workman-tv

くるき亭の時計は時々、映画やドラマなどでも使用されることがあるのですが、「役柄が個性的だから、個性的な腕時計を」とか「他の人がブランド品をつける中で、違う時計をつけるような人に合う時計」というような理由から選ばれることが多いです。

しかし、この「Workman」という時計は、どちらかというと、「普通の時計」に入るので、スタイリストの方に選んで頂いた時は、ちょっとビックリしました。

お客さんからの評判や反響

workman-reputation

くるき亭では「普通の時計」に入ると思われるデザインのこの時計は、やっぱり、人気があります。
「普通の時計」に見えて、違いますし、時間も見やすいですし、かっこいいです。

ただ、この時計のお客さんは、若い男性の方や学生さん、女性の方もいるのですが、10代〜30代くらいの方が多くて、「でかまる」の時のお客さんとは違うような感じでした。

それはそれでとっても嬉しかったのですが、「でかまる」の後継として作ったこともあり、「でかまる」をなくしてしまった後に「でかまるはなくなってしまったのですか?」と聞かれることが何回かあったこともあって、「でかまるを好きなお客さんには申し訳なかった」という一抹の申し訳なさを、「Workman」をみる度に思い出します。

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