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katikoti

「見た目はできるだけシンプルに」+「その中に今まで培ったものを入れていく」という腕時計

腕時計「katikoti」について、さらに詳しく

「katikoti」の各部について、さらに詳しくご説明します。


「文字盤」

katikoti:アンティークシルバー:アンティーク風の時計の集大成として制作したスリーアイのハンドメイドの腕時計

シンプルなデザインなので、一見、普通に見えるかもしれませんが、非常に難しい文字盤でした。 実現まで、何度も何度も設計・サンプルのやり直しを行い、やっと実現した「文字盤」です。

「文字盤」の一枚の金属板

一枚の金属板の中で・・・

時計全体の厚みをできるだけ薄くしようとしたため、文字盤は一枚のあまり厚くない金属板の中で細工を作っていくという制限がありました。

細かいデザインまでしっかりと見えるようにし、そして、立体感をできるだけ感じてもらえるようにするため、細かい調整を何度も繰り返しました。

「これでは穴が空いてしまいます」「これではここの立体感が出ない」「これではここが見えない」「文字盤が曲がってしまいます・・・」というように、限界を攻めていったので、やはり様々な障害が起き、集大成としての挑戦だったので覚悟していたこととはいえ、「本当にできるのかな?」と不安になりました。

盛り上げるところ、凹ますところ、平面のところ、それぞれを組み合わせながら、「隣同士の凹凸を出す」「平らなところでも実は盛り上がっている」等などのデザイン面はもちろん、「文字盤の水平を保つ」「個々の不良率を下げる」等々の品質面まで、様々な工夫をしながら、ひとつひとつ問題を解決していき、理想のデザインに近づけていきました。

日本語の曜日表記の文字盤

日本語の曜日表記

「ローマ数字だったら出来ます」「これだと文字がつぶれてしまいます」「立体は実現できたけれど、これだとあまり見えないかも」と、文字盤の中でも特に大変だったのが「日本語表記の曜日表示」です。

とにかく画数が多く、入れるスペースも小さいので、細工を細かくしなくてはいけないのと、立体的に仕上げなくてはいけないため、なかなか思い通りの表情になりませんでした。

しかし、日本人にとって、特に時計のような小さい表示では、日本語表記の方が分かりやすいと思いますし、私達の集大成の時計ですので、ここは日本語表記にこだわりました。

試行錯誤の末、文字を四角錐台のようなカタチにし、充分な「立体感」、そして「文字が見える」といいうことをあわせもった日本語表記を実現しました。

「文字盤」の制作と調整

最後は手作業での修正で

様々なやり方をして、やっと文字盤の完成近くまでこぎつけましたが、それでもパーツ製作時に品質を保つため、ある程度の厚みを出さなくてはいけないため、時計の組み立ての時に、ハンドメイドでさらに調節をすることにしました。

他の時計も組立時に文字盤や時計本体の調整をすることはあるのですが、「katikoti」のように大きな調整が必須になるというのは、少し大変な時計です。


「色のコントラスト」

カラーリング

時計本体と文字盤のカラーリングは、同じです。
しかし、文字盤のカラーリングは本体よりも深めに見えると思います。
時計本体と文字盤の色のつき方のコントラスト、そして、文字盤の中での色の差により、文字盤の立体感をより感じることができ、動きが出て、見ていて飽きない文字盤になります。


「フラットレンズ」

フラットレンズ

フラットのレンズ

「katikoti」はカーブのないフラットなレンズを採用しました。

カーブレンズはカーブレンズの良さがあるのですが、今回は「集大成なので、より難しくしたい」という制作上の理由と、アンティークシルバーなので「時計を見やすく」するため、「全体をスッキリ見せる」ため等から、フラットレンズに決めました。

フラットレンズにすると

ただ、フラットレンズにすると、「時計本体の高さが必要」になります。
文字盤とレンズの間がカーブレンズよりも少なくなるため、時計が動かなくなる可能性が出てくるためです。
それだけでなく、この時計はムーブメント(中の機械)も大きく、文字盤は金属立体で、時計本体も薄めのため、高さの問題をどうするか?が1つの大きなチャレンジでした。


時計の「高さ(厚み)」の解決

katikoti:腕時計の側面から

大きいムーブメント(時計の機械)、金属多段立体の文字盤、フラットレンズの採用という「高い」要素を盛り込んだ時計を「できるだけ薄くする」ということがこの「katikoti」の一つの集大成にふさわしい大きなチャレンジでした。

各パーツをできるだけ薄く

文字盤と同様、「各パーツをできるだけ薄く」というのが、単純なひとつの方法です。
それぞれのパーツをデザインと強度を保ちながら、「どのくらい薄くできるか?」というのが、まず、1つ目のチャレンジでした。
今までの集大成にふさわしく、ギリギリ限界まで薄くできたと思います。

実際より薄く感じるデザイン

高さを各部品に分散したり、時計本体のカーブや傾斜を工夫したり、裏蓋にムーブメントを食い込ませる設計にしたり、文字盤の立体の感じ方を四角錐台にすることでより感じられるようにしたり・・・等々、今までの時計作りで利用した「実際よりも薄く感じる」というような工夫を随所に施しています。


クラシックなデザイン × 蓄光の針

クラシックなデザイン × 蓄光の時計の針

ややクラシックな印象の針

アンティーク系の時計ということで、針のデザインはスッキリとしながらも、少しクラシックな印象になるようなデザインを採用しました。

蓄光塗料

時計の針の白い部分は、蓄光塗料が塗ってあります。
蓄光機能だけではなく、時計自体がアンティークシルバーの暗い時計なので、反対色を加えることで時間が見やすくなっていると思います。


ドーム型の「裏蓋」

カチコチの裏蓋

ドーム型

裏蓋はゆるやかに湾曲していて、少しドーム型になっています。

これは裏蓋に「高さの調節」の一端を担ってもらったのと、腕に当たる部分なので湾曲にすることで腕にあまり密着させないためでもあります。

消墨色

この裏蓋には日本の伝統色「消墨色」という色の塗装を行っています。
裏蓋は直接腕に当たるため、塗装を行った方が肌に優しいので塗装を行っています。
また、消墨色という色は落ち着いていて、黒やグレーでもない独特の味のあるカラーです。このカラーを光沢を無くして採用しています。


「馬革の柔らかい肌触りの本革ベルト」

馬革
「馬革の柔らかい肌触りの本革ベルト」

高級感のあるベルト

柔らかくとても肌触りのいい馬革を、そのシボ(革のシワ)を活かしたまま、染めています。高級感があり、独特の雰囲気があります。

そんな革を贅沢に使用し、両面銀面(革の表面)にし、白のステッチを革ミシンで入れています。
革の雰囲気、両面銀面、ミスンステッチが合わさり、カチッとした印象になり、とても上品なベルトになっていると思います。

白のステッチが入り、革にはシボが入っていますので、色は少し明るく感じると思います。

猫目の穴

ベルトの穴は「猫目」にし、アクセントをつけました。

ベーシックな丸穴よりも制作上は難しくなるのですが、デザイン上の理由以外にも、金具のピンが入れやすくなり、革ベルトが傷みにくいので、猫目にしました。


注文が入ったら

以上で、この時計の説明は終了です。
時計本体は原型の製作(塗装・メッキ加工)まで、革ベルトはパターン(型)の設計までを、事前に行っておくことが多いですが、その後の制作は、毎回、注文ごとに制作を行っています。
ただ、katikoti」は組立時の文字盤の調整など、下の項目以外にも工程があり、いつもの時計よりも少し組み立てが大変な時計です。

時計の組み立て(各時計共通項目)を見る

レンズ取り付け

レンズ取り付け

時計本体にレンズを取り付けます。
レンズのカーブ具合や本体の形状などによって、付け方やコツ、注意点が色々。原則的に一回でつけないとダメな作業です。時計ごとに、塗装ごとに、付け方・工程数・手順が変わります。時計本体も微妙にひとつずつ異なるので、調整して作業します。

文字盤の組立・仕上げ

文字盤の組立

文字盤を組立用に組み立てたり、仕上げをしたりします。素材により、デザインにより、時計により異なり、時計本体の微妙な形状の違いも調整して、文字盤を組み立てます。

ムーブメントの準備

ムーブ準備

ムーブメントの準備をします。
時計ごとに使うムーブメントが異なります。

文字盤にセット

文字盤セット

準備をしたムーブメントを文字盤にセットします。

針乗せ

針のせ

時計の針を乗せます。
時計に命を吹き込む作業です。

湿気取り

湿気取り

組み立てをする部屋全体の湿気の管理をしていますが、ここで一度、さらに湿気の少ないところに入れて湿気をとります。季節や湿度、時計によってこの工程の時間は変わります。

時計の組み立て

組立

時計本体に文字盤を組み込んで、内部の部品をすべて入れます。裏蓋はまだ閉じません。

水回り等の処理

水回り処理

リューズの外と中などにプラスの防水のための処置をしたり、今までの制作の中で培った仕上げをします。

湿気取り

湿気取り

組み立てをする部屋全体の湿気の管理をしていますが、また、ここで再度、さらに湿気の少ないところに入れて湿気をとります。

裏蓋を閉じる

裏蓋とじ

裏蓋を閉じます。裏蓋にも水回りの処理を行います。

時計本体完成!

ここまで来たら、時計の本体が完成です。

テスト

テスト

各種のテストを行います。無事に合格したら、時計本体の準備は完了です。

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