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懐中時計 太陽

懐中時計 太陽の時計本体

「懐中時計 太陽」の時計本体のデザイン

懐中時計 太陽の本体デザイン

燃え盛る力強い太陽

エネルギー溢れる、燃え盛る、力強い「太陽」を表現したかったので、炎の向きや炎の跳ね具合などを色々試してデザインしました。また、この部分が尖っていると当たると痛いので、緩和するために角を丸めたり・・・といったような細かい工夫も行いました。

神秘的で穏やかな表情

メラメラとエネルギー溢れるフレアと対象的な、神秘的で穏やかな表情の太陽。
ずっと描いてきた神話や童話の挿絵のような、すべてを見透かしたような表情の太陽を求めて制作をしました。
出来上がった表情はまさに最初に望んでいた通りになったと思います。

細かい部分もデザインで

時計本体と革紐をつなぐパーツ、時計の弱点であるリューズ部分の保護のパーツもフレアの中で行っています(リューズは6時のところにあります)。こういうデザインの時計で「ここは普通のパーツです」というのは少し興ざめかなと思いましたので、細かいところもデザインの中に収めるように頑張りました。

制作の現場から

やはり、絵と立体は違い、太陽のフレアはデザイン画を描くときにも色々と調整しながら描いたのですが、デザイン画から立体化させるときにも「どこから跳ねさせるか?」「どの程度の厚みを反りをもたせるか?」等で見え方が変わるので難しかったです。
また、一番苦労したのが太陽の表情です。
こちらも、絵にするときも難しかったですが、立体化するときはその比ではありませんでした。
「絵の通りに作ったはずなのに、顔に感情が見えてしまう」等々で、何度も何度もやり直しました。ほんのわずかな配置や角度、深さの違いで、表情が異なってきてしまうので、大変でした。
ただ、表情は「顔のイラストは必要ないのでは?」という意見もあり、外してデザインをしたりしましたが、比べてみると、顔のある方が断然良かったのと、そもそもこういう時計が作りたかった!ということで、このまま行くことにしました。

レッドブロンズのカラーと時計本体横側

レッドブロンズカラー

カラーは味のある「レッドブロンズ」にしました。

深みのある赤銅色で、表情やフレアなど、この時計の本体の各デザインや文字盤の細工も映えるカラーです。また、太陽というコンセプトにもよく合っていると思います。
様々なカラーも試しましたが、このカラーが一番良かったです。

マット加工

さらに光沢を抑えるマット加工を行います。
これでこの太陽の時計の独特の雰囲気が誕生します。

厚み・大きさも

外周の最大部分はフレア含めて直径5センチです。

複雑なデザインになればなるほど、大きさは大きくなり、厚みは厚くなりがちです。
でも、男性でも女性でも大丈夫な大きさにするため、実物大のサンプルを作り、この大きさに設定しました。

また、厚すぎればデザインとして良くありませんし、使い勝手も悪くなります。薄すぎれば立体感が出ませんし、時計が動かなくなるという可能性もあります。「時計としての機能、デザインの立体感をできるだけ残しつつ、可能な限り薄くする」ということを心がけました。

「懐中時計 太陽」の「時計本体」の制作

ラフデザイン

ラフデザイン

まずはデザインコンセプトに忠実に、ラフデザインを行います。太陽の表情、フレアの向きや数、大きさなど、理想の時計を求めて、絵で描きます。

デザイン(設計)

デザイン設計

理想を追い求めたラフデザインをもとに、今度は「時計として動く」「実際にどう実現するか?」を考えながら、寸法や角度などをつけていきます。つまり、設計をしていきます。

3D化

造形

今回は複雑な形状+顔の表情があることから、慎重を期して、造形の前に3D化して見てみることにしました。

造形と手直し

サンプル製作

実際に「モノ」にしていきます。どれだけ詳細に設計をしても、絵と立体は違うので、「絵で描いた通りに造形したつもりなのにどこか違う」ということが起きがちです。特にこの時計は「表情」があるので、少しの違いが感情の違いとなって敏感に見えてしまいます。理想の表情が完成するまで、何度も修正を行いました。

本体造形の完成

造形完成

時計本体の造形は完成です。金属がむき出しの状態なので、ここからカラーリングに入ります。

レッドブロンズ加工

レッドブロンズ加工

レッドブロンズにします。メッキで行います。本当にいい色で、色付けするとドキッとする色気が出ます。

仕上げ

仕上げ

仕上げです。マット加工などを行い、余計な光沢を取ります。これにより、独特の雰囲気になります。以上で本体の準備は完了です。


「懐中時計 太陽」の文字盤

金属で精巧に作られた時計の「文字盤」

金属で精巧に作られた文字盤

時計本体は余白部分の多いデザインなので、文字盤は反対に精巧で細かいデザインにしています。
時計本体は「表情を探す」作業だったので、「各パーツの正しい位置を探す」というようなアーティスティックな大変さでしたが、文字盤は「細かさ」「完成度」との戦いでした。 
細かい文字の細工や各意匠の角度・高さなどを詳細に設計し、その通りに実現していきました。

様々な図案が詰め込まれています

中央には月と太陽をモチーフにした図案、その周囲にはローマ数字のインデックス、さらにその外周にはギリシャ語のインデックスを配置し、小さい面積の中に色々な要素を詰め込んでいます。

本体と同じレッドブロンズ加工

時計本体と同じレッドブロンズ加工を施しています。
表面と深部の色づきが異なるため、立体感が際立ち、より深みのある文字盤に仕上がっています。

クラシックながら蓄光の針

デザインはクラッシックに。
しかし、蓄光機能をつけた時計の針を合わせました。
みやすさとデザインの程良い調和になったと思います。

制作の現場から

時計の内部の文字盤あたりは、下から「ムーブメント(時計の機械)」ー「文字盤」ー「時計の針」ー「レンズ」というように積み重なっています。
そのため、文字盤は、厚すぎると時計の針が乗らなかったり、レンズに針があたってしまって時間が狂ったりします。逆に薄すぎると、反ったり歪んだりしてしまうので、時計が止まったり狂ったりしてしまいます。
つまり、文字盤の厚みにはかなり制約があります。
この太陽の文字盤は「立体感を出す(一番高いところと低いところの差が大きい=厚みが必要)」というデザインなので、「厚い部分は厚すぎて針が乗らない」ということになり、「薄い部分は薄すぎて、穴があいてしまう」等々の問題との戦いでした。
ここで「じゃあ、全体的に凹凸を少なくしよう」とか「時計自体を大きくしてしまおう」というような解決法では当初のデザインから離れてしまうので、「高いところと低いところを組み合わせて立体感をより感じられるようにする」とか「薄いところの隣は厚くする」といったような工夫で、この問題をひとつずつ解消していき、この文字盤を実現しました。

「懐中時計 太陽」の「文字盤」の制作

ラフデザイン

文字盤ラフデザイン

デザインコンセプトに沿って、細かいデザイン画を描きます。

デザイン(設計)

文字盤デザイン設計

絵から実物にすることを考えて、細部まで寸法や角度などをつけていきます。時計を動かすために、文字盤の高さに制約があるので、その高さの中で、多段立体にし、なおかつ、立体感を感じられるようにするために、高さの設計に気をつけました。

造形と手直し

文字盤造形

実際に「モノ」にしていきます。今回は非常に細かい細工が多かったのと、本体との対比のため、「完成度」を求めました。ただ、ローマ数字部分もギリシャ数字部分も含め、手描きのデザインをそのまま造形していますので、ハンドメイドの柔らかさも少しあるかなと思います。

文字盤造形の完成

造形完成

文字盤の造形は完成です。金属がむき出しの状態なので、ここからカラーリングに入ります。

レッドブロンズ加工

レッドブロンズ加工

レッドブロンズにします。メッキで行います。本当にいい色で、色付けするとドキッとする色気が出ます。

仕上げ

仕上げ

仕上げです。マット加工などを行い、余計な光沢を取ります。これにより、時計本体と同じような独特の雰囲気になります。大体、以上のような感じで、文字盤の準備は完了です。


太陽の紋章を描いた「裏蓋」

太陽の紋章のついた裏蓋のデザイン

裏蓋のデザイン

時計の裏蓋にも神話や童話の挿絵のような太陽の紋章を描きました。
時計本体、文字盤、そして、裏蓋まで、雰囲気のある時計に仕上がっていると思います。

消炭色

裏蓋は消炭色という日本の伝統色に仕上げています。塗装です。

アタッチメントをつけるために

裏蓋には腕時計アタッチメントをつけるためのトンネルが空いています。
この裏蓋のベルトを通すところのトンネルの実現が難しく、埋まらないように、そして、逆に、上部が薄すぎて強度が無くならないように・・・と、様々にチャレンジの結果、実現しました。

制作の現場から

裏蓋は地味な存在ですが、上で述べたデザインだけでなく、この「懐中時計 太陽」でも大事な役割を担っています。
時計の全体的な高さ(厚み)の調整という隠れた役割から、腕時計アタッチメントの装着、さらに腕時計にしたときの強度まで、時計本体や文字盤と同じくらい、設計から造形・カラーリングまで、しっかり行います。


時計の組み立て

ここまでで時計本体のパーツが揃ったことになります。
ここから、時計を組み立てていきます。

時計の組み立て(各時計共通項目)を見る

レンズ取り付け

レンズ取り付け

時計本体にレンズを取り付けます。
レンズのカーブ具合や本体の形状などによって、付け方やコツ、注意点が色々。原則的に一回でつけないとダメな作業です。時計ごとに、塗装ごとに、付け方・工程数・手順が変わります。時計本体も微妙にひとつずつ異なるので、調整して作業します。

文字盤の組立・仕上げ

文字盤の組立

文字盤を組立用に組み立てたり、仕上げをしたりします。素材により、デザインにより、時計により異なり、時計本体の微妙な形状の違いも調整して、文字盤を組み立てます。

ムーブメントの準備

ムーブ準備

ムーブメントの準備をします。
時計ごとに使うムーブメントが異なります。

文字盤にセット

文字盤セット

準備をしたムーブメントを文字盤にセットします。

針乗せ

針のせ

時計の針を乗せます。
時計に命を吹き込む作業です。

湿気取り

湿気取り

組み立てをする部屋全体の湿気の管理をしていますが、ここで一度、さらに湿気の少ないところに入れて湿気をとります。季節や湿度、時計によってこの工程の時間は変わります。

時計の組み立て

組立

時計本体に文字盤を組み込んで、内部の部品をすべて入れます。裏蓋はまだ閉じません。

水回り等の処理

水回り処理

リューズの外と中などにプラスの防水のための処置をしたり、今までの制作の中で培った仕上げをします。

湿気取り

湿気取り

組み立てをする部屋全体の湿気の管理をしていますが、また、ここで再度、さらに湿気の少ないところに入れて湿気をとります。

裏蓋を閉じる

裏蓋とじ

裏蓋を閉じます。裏蓋にも水回りの処理を行います。

時計本体完成!

ここまで来たら、時計の本体が完成です。

テスト

テスト

各種のテストを行います。無事に合格したら、時計本体の準備は完了です。


注文が入ったら

以上で、時計本体の制作は終了です。
原型の製作(〜下地塗装)までは、事前に行っておくことが多いですが、その後からはご注文を受けてから行うことが多いです。
ということで、ここまでで時計本体が完成しました。
次は革紐及び腕時計アタッチメントの制作に入っていくことになります。

革紐と腕時計アタッチメントについて見る >